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【発表】PWS Meetup 2026にて発表

2026年3月16日(月)、明治大学中野キャンパスにて、プライバシー保護に関する最新の研究動向や情報交換を目的とした「PWS Meetup 2026」が開催されました。

本イベントでは、近年注目を集めるPETs(Privacy Enhancing Technologies)について、初学者向けの解説から最新技術の紹介、具体的な適用事例まで幅広いセッションが行われました。
あわせて、AIプライバシーやプライバシー関連の法制度・ガバナンスに関するテーマについても、専門家による最新動向の紹介が行われました。

プロジェクトSDC4Societyからは、南 和宏、菊池陽が発表を行いました。


研究代表者の南和宏は、「K Program “Project SDC4Society” 研究報告」と題した発表を行いました。

本発表では、採択課題の研究費の背景となる経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)の概要に加え、その中で位置づけられる研究プロジェクト「SDC4Society」の目的や研究概要、今年度の進捗について説明しました。

特に今年度の進捗として、従来の匿名化アルゴリズム研究における課題に言及し、①特定のデータセットに依存した評価が行われていること、②比較対象が少数の既存手法に限定されていること、③匿名データの有用性評価が評価用データで実施可能な分析に制約されていること、の3点を指摘しました。その上で、これらの課題により実験結果の一般性が十分に担保されていない可能性を示しました。

今後の展望として、匿名化アルゴリズムを網羅的に評価可能とし、他のプライバシーモデルにも適用可能な汎用的な実証基盤の構築を目指す方針が示されました。


菊池陽は、「匿名化技術コンテストPWSCupの分析」と題した発表を行いました。

本発表では、プライバシー保護に関する匿名化技術コンテストであるPWS Cupの概要や、参加を通じて得られた知見について紹介が行われました。

また、PWS Cup 2025における匿名化手法および攻撃手法に関する分析内容についても触れ、コンテストを通じて得られる実践的な学びや課題について共有されました。


本イベントを通じて、プライバシー保護技術に関する最新の研究動向や実践的な課題について、多角的な視点からの議論が深まりました。特に、匿名化技術やPETs、AIプライバシー、法制度・ガバナンスといった多様な観点から、理論と実務の接点に関する理解が一層進みました。

これらのテーマは、プライバシー保護とデータ利活用の両立を目指す関連分野全体にとって重要な論点であり、今後の研究および社会実装のさらなる発展が期待されます。