【発表】第206回マルチメディア通信と分散処理・第112回コンピュータセキュリティ合同研究発表会にて発表
2026年3月17日(火)・18日(水)、神奈川工科大学で第206回マルチメディア通信と分散処理・第112回コンピュータセキュリティ合同研究発表会が開催されました。
本研究会は、マルチメディア通信・分散処理およびコンピュータセキュリティに関する研究者・実務者が一堂に会し、最新の研究成果の共有と議論を行う場です。特に近年は、データ利活用とプライバシー保護の両立に関わるテーマも多く扱われており、分野横断的な知見の交流が重要な役割を担っています。
本研究会では、匿名化手法の設計および評価に関する研究成果が報告され、データの有用性とプライバシー保護の両立に向けた知見が共有されました。

■ Incognitoアルゴリズムの拡張によるl-多様性の実現
研究プロジェクトSDC4Society①SDC基礎研究グループの特任研究員 Muhammad Bisri Musthafaは、匿名化の代表的な安全性指標であるl-多様性を満たす匿名データの作成手法について発表を行いました。局所的再符号化の手法を適用することで、匿名性を確保しつつデータの有用性を向上できることを示しました。
発表後には、手法の有効性や適用可能性に関して活発な質疑応答が行われました。
発表題目:
Enforcing l-Diversity via an Extension of the Incognito Algorithm for k-Anonymization
著者:
Bisri Musthafa (Research Organization of Information and Systems), Yamaguchi Takuo (Tokyo Metropolitan University), Minami Kazuhiro (Research Organization of Information and Systems)
SDC4Societyは、JST「経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)」のもと、統計的開示抑制技術と高機能暗号を融合し、有用性と安全性を兼ね備えたデータ利活用基盤の構築を目指す研究プロジェクトです。
本研究会における発表では、匿名化手法の具体的な設計および評価に関する検討を通じて、データの有用性とプライバシー保護の両立に向けた新たな知見を示しました。