【活動報告】SDC4Society研究プロジェクトワークショップを開催しました
2026年8月17日・18日の2日間、SDC4Society研究プロジェクトのワークショップを軽井沢にて開催しました。
本ワークショップは、プロジェクトに参画する研究者が一堂に会し、これまでの研究の進捗を共有するとともに、今後の研究方針や研究グループ間の連携について議論することを目的として実施しました。

ワークショップでは、各研究グループから現在取り組んでいる研究内容や進捗状況について発表が行われました。それぞれの研究課題について、これまでに得られた成果や現在検討している課題、今後の研究の方向性などが共有され、発表後には活発な質疑応答や意見交換が行われました。

SDC4Societyプロジェクトでは、統計的開示抑制(SDC)、高機能暗号、データ統合技術、差分プライバシーなど、異なる研究領域の研究者が連携しながら研究を進めています。今回のワークショップでは、それぞれの研究を個別に進めるだけでなく、各研究グループの成果や技術をどのように結び付け、プロジェクト全体として研究を発展させていくかについても議論しました。

また、グループワークでは、参加者が研究グループの枠を越えて意見を交わし、今後取り組むべき研究課題や連携の可能性について検討しました。普段のオンライン会議や定例ミーティングとは異なり、まとまった時間を確保して直接議論することで、それぞれの専門分野から新たな視点やアイデアを共有する機会となりました。
さらに、産業技術総合研究所 サイバーフィジカルセキュリティ研究部門 首席研究員の花岡悟一郎先生を外部講師としてお招きしました。
花岡先生は、本研究プロジェクトと同じく、科学技術振興機構(JST)経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)の「セキュアなデータ流通を支える暗号関連技術(高機能暗号)」に関する研究開発構想(個別研究型)のもとで研究開発を進めています。
同構想で採択された5つの研究開発課題の一つである「医療ICTの高度化を促進する高機能暗号の開発とその汎用化」に取り組んでおり、実際の医療現場で活用される技術の実現を目指し、社会実装を意識した研究開発が進められています。
今回のワークショップでは、花岡先生から関連する研究についてお話しいただくとともに、SDC4Societyプロジェクトとの共通する研究課題や、それぞれの研究成果・知見を生かした課題間連携の可能性についても意見交換を行いました。異なるアプローチから高機能暗号や安全なデータ利活用に取り組む研究者が議論することで、今後の研究をさらに発展させるための新たな視点を得る機会となりました。
2日間を通して、研究発表やグループワーク、講演だけでなく、さまざまな場面で参加者同士の交流が行われました。異なる研究機関や専門分野のメンバーが直接顔を合わせ、研究について率直に意見を交わすことで、相互理解を深めるとともに、今後の共同研究や研究グループ間の連携につながる有意義な機会となりました。
今回のワークショップで共有された課題や新たなアイデアを今後の研究活動に活かし、SDC4Societyプロジェクトが目指す、安全なデータ利活用の実現に向けて、引き続き研究を進めてまいります。
